育良精機 ISK-Li160TIG 充電式コードレスTIG溶接機についてまとめてみた

みなさんこんにちは!

少し前になりますが、2020年6月に育良精機株式会社が『ポータブルバッテリーパルスTIG溶接機』を発売しました。

当サイトではTIG溶接機の紹介はまだしていないのですが、なかなか無いタイプのTIG溶接機なので紹介してみたいと思います。

目次

ISK-Li160TIGの特徴

出典元:育良精機株式会社

業界初!!高周波高電圧スタート搭載

高周波高電圧スタートが搭載となっております。

業界初※1 と書かれるとすごい惹かれるのはわたしだけでしょうか?

でも具体的に『高周波高電圧スタート』ってなんだろう?って思われる方もいらっしゃるかと思います。

具体的に『高周波高電圧スタート』とはどのようなことなのかまた、『リン酸鉄リチウムイオンバッテリー』の特徴など育良精機株式会社さんに詳しく聞いてみました。

※1 バッテリー搭載一体型TIG溶接機として

『高周波高電圧スタート』の特徴はなんですか?

育良精機株式会社さんの回答

『高周波高電圧スタート』の特徴は、母材と電極が全く接触しないでもアークスタートが可能です。

タッチスタートですと、電極先端部の損傷や電極の巻込みなどの溶接欠陥が発生する恐れがあります。

確かに、TIG溶接は電極先端はシビアですね!そこの損傷が少なくなり溶接欠陥が減るのは品質向上に繋がりますね!

普通のバッテリーと比べて『リン酸鉄リチウムイオンバッテリー』の特徴はなんですか?

育良精機株式会社さんの回答

従来のバッテリー溶接機に使用されている鉛バッテリーと比べ、バッテリー単体でみると、サイクル寿命(充放電)が鉛バッテリーは約200回に対し、リン酸リチウムイオンバッテリーは約2000回と寿命が長くなっております。

単純に約10倍もの寿命があります。2000回ということは1日1回の充電でも約5年半ぐらいは大丈夫ということですね!

そのほかにはどのような特徴がありますか?

育良精機株式会社さんの回答
  • 約1時間の充電をしておけば、電源を取らずに溶接が可能。
  • 重量18㎏と軽量なので、現場での持ち運びがラクラク。
  • パルスTIG溶接対応ですので、様々な板厚に対応可能。

電源環境がない場所での使用にぴったりな溶接機ですね!

さりげなく搭載している被覆アーク溶接機能!

TIG溶接機のみではなく、被覆アーク溶接機としても使用出来るのは魅力的ですよね!

ISK-Li160TIGの仕様

定格負荷電圧 24V
定格無負荷電圧 52.8V
最高無負荷電圧 55V
定格使用率 30%
出力調整範囲 20~160A[20~80A]
充電回路部 定格入力電圧 100V 50/60Hz
入力電流 8A
出力電流 10A
電池種類 リン酸鉄リチウムイオン電池
定格入力電圧 100V 50/60Hz
定格出力電流 160(20~160)A [80(20~80)A]
プリフロー 0~5.0Sec
初期電流設定 20~160A
アップスロープ 0~15.0Sec
溶接電流 20~160A
ダウンスロープ 0~15.0Sec
クレータ電流 20~160A
ポストフロー 0~20.0Sec
パルス溶接電流 20~160A
パルスベース電流 20~160A
パルス幅 1~99%
パルス周波数 0.2~500Hz
スポット溶接時間 0.1~99.9Sec
外径寸法 W185×L455×H320mm
質量 18kg

※手棒溶接は[ ]

標準付属品
  • トーチケーブル8m
  • アースクリップ付ケーブル3m
  • タングステン電極Φ2.4 2個
  • コレットボディ2個(Φ2.4、Φ3.2)
  • コレットチャック4個(Φ1.6、Φ2.0、Φ2.4、Φ3.2)
  • ロングキャップ1個
  • ショートキャップ1個
  • 絶縁カバー1個
  • ショルダーベルト

まとめ

バッテリー搭載は電源の無い場所で溶接できるのも魅力的です。

電流値の幅も大きいのでさまざまな板厚にも対応でき、見た目(品質)も守れる。

DIYの幅が広がるそんな製品を感じさせます!

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