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型式:SAYI-160G
アーキュリー160ジェネ
スター電器製造(SUZUKID)は、国内メーカーとして信頼性の高い溶接機を数多くラインナップしている老舗メーカーです。そのSUZUKIDから2025年に新たに登場したのが、200V専用インバータ半自動溶接機「アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)」です。ノンガス・ガス兼用で鉄・ステンレス・アルミ・鋳物まで溶接でき、手棒(MMA)溶接にも対応した多機能モデルでありながら、本体重量わずか7.9kgという軽量・コンパクト設計が魅力です。この記事では、アーキュリー160ジェネの特徴や仕様、他モデルとの比較、消耗品について詳しく解説していきます。
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)の特徴
アーキュリー160ジェネは、従来のアーキュリー160(SAY-160)の後継にあたるモデルで、インバータ搭載による高性能化と軽量化を実現しています。200V専用ながら、半自動溶接(ノンガス・ガス兼用)と手棒溶接(MMA)の両方に対応し、DIYから業務用途まで幅広く活躍できる溶接機です。
大巻ワイヤ対応&ワンタッチガスバルブで効率的な作業が可能
アーキュリー160ジェネは、Φ200の大巻ワイヤに対応しています。大巻ワイヤを使用することでワイヤ交換の頻度が減り、長時間の作業でもスムーズに溶接を続けることができます。φ0.6とφ0.9用のローラーが付属しているため、使用するワイヤ径に合わせて簡単にセットアップできます。
また、ガスホースの脱着がワンタッチで完了する「ワンタッチガスバルブ」を採用しており、工具不要でスピーディーにガスの接続・切り替えが可能です。ノンガスとガス溶接を切り替えて使いたい場面でも、手間なくセッティングできるのは大きなメリットです。
インチング機能&0.6mmからの薄板溶接に対応
インチングボタンを押すだけでワイヤがトーチ先端まで自動で送給される「インチング機能」を搭載しています。ワイヤ交換時やセットアップ時に非常に便利な機能です。ワイヤの送給スピードも調整可能なので、作業環境に合わせた最適な設定が行えます。
さらに、ノンガス溶接でも板厚0.6mmからの薄板溶接が可能です。軟鋼用ノンガスワイヤΦ0.6(PF-04)を使用することで、薄い板材への溶接にも対応できます。薄板から厚板まで幅広い板厚に対応できるのは、DIYユーザーにとって心強いポイントです。
手棒(MMA)溶接機能とVRD電撃防止装置を搭載
半自動溶接だけでなく、手棒(MMA)溶接にも対応しています。MMAモードではDC150Aの出力が可能で、溶接棒を使った被覆アーク溶接ができます。これにより鋳物の溶接なども行えるため、作業の幅がさらに広がります。
安全面では、VRD電撃防止装置を搭載しており、ON/OFFの切り替えが可能です。また、ホットスタート機能により溶接スタート時に瞬間的に電流値を上げてアークスタートをスムーズにし、アークフォース機能で溶接棒と対象物との距離が離れてもアークが持続するため、初心者でも安定した溶接が行えます。
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)の仕様
| 型式 | SAYI-160G |
|---|---|
| 本体寸法 | 幅168 × 奥行440 × 高さ315mm |
| 重量 | 7.9kg |
| 入力電圧 | 単相200V |
| 定格入力電流 | 半自動:36A / MMA:36A |
| 定格入力容量 | 半自動:7.2kVA / MMA:7.2kVA |
| 定格出力電流 | 半自動:DC 160A / MMA:DC 150A |
| 出力調整範囲 | 半自動:20A〜160A / MMA:10A〜150A |
| 定格周波数 | 50Hz/60Hz |
| 定格使用率 | 20% |
| 溶接可能材料 | 鉄・ステンレス・アルミニウム・鋳物 |
| ノンガス/ガス | ノンガス・ガス兼用 |
| トーチコード | 2.5m |
| アースコード | 2.0m |
| 電源コード | 3.0m |
| 付属品 | チップφ0.9用 |
| 本体装着済み消耗品 | チップφ0.9用 |
| JANコード | 4991945033559 |
アーキュリー160ジェネはどれぐらいまで溶接ができる?
アーキュリー160ジェネの溶接可能板厚は、溶接方式と材料によって異なります。以下の表にまとめました。
| 材料 | ガス溶接 | ノンガス溶接 | MMA(手棒) |
|---|---|---|---|
| 鉄(軟鋼) | 0.6〜4.5mm | 0.6〜5.0mm | 1.2〜6.0mm |
| ステンレス | 0.8〜4.0mm | 0.8〜2.0mm | 1.2〜6.0mm |
| アルミニウム | 1.0〜3.0mm | − | − |
| 鋳物 | − | − | 2.0〜6.0mm |
200V専用モデルだけあって、ノンガスでも最大5.0mm、MMAでは最大6.0mmまでの板厚に対応しています。DIYで扱う板材はもちろん、やや厚めの鋼材にも対応できるため、幅広い用途で活躍できます。
アーキュリー160ジェネは家庭用コンセント(15A)で使用が可能?
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)は単相200V専用のため、一般的な家庭用100Vコンセント(15A)では使用できません。
使用するには200V電源の環境が必要です。200Vの電源は、工場やガレージにはあらかじめ設置されていることが多いですが、一般家庭でも分電盤から200Vのコンセントを増設することが可能です。電気工事士の資格を持った業者に依頼すれば、比較的簡単に設置できます。
100V環境で使いたい場合は、同じジェネシリーズの100V専用モデル「アーキュリー120ジェネ(SAYI-120G)」を検討してみてください。
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)の保証期間はどのぐらい?
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)の保証期間は1年間です。SUZUKIDは国内メーカーのため、保証期間内はもちろん、保証期間後も修理対応や部品供給などのアフターサービスが充実しています。海外メーカーの溶接機と比較して、長く安心して使用できるのがSUZUKID製品の大きな強みです。
他製品との違いについて詳しく解説
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)と似たスペックのSUZUKID製品を比較して、どのような違いがあるか解説します。
アーキュリー120ジェネ(SAYI-120G)との違いについて
アーキュリー120ジェネ(SAYI-120G)は、同じ「ジェネ」シリーズの100V専用モデルです。基本的な機能(大巻ワイヤ対応、ワンタッチガスバルブ、インチング機能、手棒溶接対応、VRD電撃防止装置など)は共通していますが、入力電圧と出力に大きな違いがあります。
| 項目 | SAYI-160G | SAYI-120G |
|---|---|---|
| 入力電圧 | 単相200V | 単相100V |
| 定格出力電流(半自動) | DC 160A | DC 120A |
| 定格出力電流(MMA) | DC 150A | DC 80A |
| 出力調整範囲(半自動) | 20A〜160A | 20A〜120A |
| 溶接板厚(鉄・ノンガス) | 0.6〜5.0mm | 0.6〜4.0mm |
| 溶接板厚(鉄・MMA) | 1.2〜6.0mm | 1.2~4.0mm |
| 重量 | 7.9kg | 8.0kg |
| 定格使用率 | 20% | 20% |
200V環境が確保できる方は、より高出力で厚板溶接にも対応できるSAYI-160Gがおすすめです。100V環境しかない場合や、持ち運んでさまざまな場所で使いたい場合はSAYI-120Gが適しています。
アーキュリー160(SAY-160)との違いについて
アーキュリー160(SAY-160)は、SAYI-160Gの前モデルにあたる200V専用半自動溶接機です。旧モデルのSAY-160はトランス式であるのに対し、SAYI-160Gはインバータ式を採用しているため、大幅な軽量化と高性能化が実現されています。
| 項目 | SAYI-160G(新型) | SAY-160(旧型) |
|---|---|---|
| 回路方式 | 直流インバータ | トランス式 |
| 重量 | 7.9kg | 25kg |
| 本体寸法 | W168×D440×H315mm | W350×D640×H470mm |
| 定格出力電流 | DC 160A | 145A |
| 出力調整 | 無段階(20A〜160A) | 4段階切替 |
| 定格使用率 | 20% | 9% |
| 手棒(MMA)溶接 | 対応(DC 150A) | 非対応 |
| インチング機能 | あり | なし |
| VRD電撃防止装置 | あり | なし |
| ワンタッチガスバルブ | あり | なし |
SAYI-160Gは旧モデルと比較して重量が約3分の1以下になり、本体サイズも大幅にコンパクトになっています。また、出力もアップし定格使用率も9%から20%へと大きく向上しています。手棒溶接対応やインチング機能、VRD電撃防止装置など、機能面でも大幅に進化しているため、これから購入するなら新型のSAYI-160Gがおすすめです。
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)の消耗品・オプションはどのようなものがある?
アーキュリー160ジェネで使用する消耗品やオプション品を紹介します。なお、SAYI-160Gは新製品のため、消耗品は従来のアーキュリーシリーズ(SAY-160/SAY-120等)と共通のものが多くなっています。最新の適合情報はSUZUKID公式サイトの消耗品・オプション適合表をご確認ください。
溶接ワイヤ
軟鋼用ノンガスワイヤ 0.8φ×0.8kg PF-01
鉄のノンガス溶接で最もよく使われるスタンダードなワイヤです。0.8φは汎用性が高く、薄板から中板まで幅広く対応できます。
軟鋼用ノンガスワイヤ 0.9φ×0.8kg PF-02
0.9φのノンガスワイヤです。SAYI-160Gには0.9φ用のチップが付属しているため、すぐに使い始めることができます。0.8φよりもやや厚めの板材に適しています。
軟鋼用ノンガスワイヤ 0.6φ×0.5kg PF-04
0.6φの極細ワイヤです。板厚0.6mmからの薄板溶接を行う際に使用します。SAYI-160Gにはφ0.6用のローラーが付属しているので、ローラー交換とチップ交換(別売のφ0.6用チップが必要)で対応できます。
軟鋼用ソリッドワイヤ 0.6φ×0.8kg PF-21
ガス溶接(MAG/CO2)で使用する軟鋼用ソリッドワイヤです。シールドガスと組み合わせることで、スパッタが少なくきれいなビードが得られます。
チップ
ノンガス軟鋼用チップ 0.9φ(5個入り)P-602
SAYI-160Gに標準装着されているチップと同じサイズです。チップは消耗品ですので、予備を用意しておくことをおすすめします。
ノンガス軟鋼用チップ 0.8φ(5個入り)P-601
0.8φのノンガスワイヤ(PF-01)を使用する際に必要なチップです。ワイヤ径に合ったチップを使用することが安定した溶接のポイントです。
ノズル
極細ノズル P-613
アーキュリーシリーズ用の極細ノズルです。極細チップと併せて使用することで、狭い場所での溶接作業がしやすくなります。
オプション品
アルミトーチ STD-ALT25
アーキュリー160ジェネでアルミ溶接を行うには、別売のアルミトーチ(STD-ALT25)が必要です。アルミ溶接はガス(アルゴンガス)と組み合わせて使用します。
アーキュリー160ジェネは200V環境で本格溶接をしたい方におすすめの溶接機(まとめ)
アーキュリー160ジェネ(SAYI-160G)は、SUZUKIDの最新インバータ技術を搭載した200V専用の半自動溶接機です。ノンガス・ガス兼用で鉄・ステンレス・アルミ・鋳物まで溶接でき、手棒(MMA)溶接にも対応する多機能モデルでありながら、わずか7.9kgという軽量ボディを実現しています。大巻ワイヤ対応、ワンタッチガスバルブ、インチング機能、VRD電撃防止装置など、使いやすさと安全性を両立した機能が充実しており、DIYユーザーからプロまで幅広くおすすめできる一台です。200V環境で本格的な溶接作業をしたい方は、ぜひアーキュリー160ジェネを検討してみてください。
