溶接作業中は紫外線、赤外線、ヒュームや熱など注意することが色々あります。
その中から特に注意すべきことは4つ挙げられます。
『熱』、『光』、『飛散物』、『ヒューム』この4つは特に意識しておきたいところです。
では、どのようにして保護していく必要があるのかまとめていきます。
前編では『熱』、『光』についての危険性とオススメしたい保護具について紹介しました。
今回の後編では『飛散物』、『ヒューム』の危険性とオススメしたい保護具について説明します。
『飛散物』についての危険性とオススメしたい保護具
アーク溶接は溶接中に『スパッタ』と呼ばれるものが飛散してきます。
『スパッタ』とはアーク溶接中に発生する、金属の粒子のことです。
もっと簡単に説明しますと、熱を持った小さい金属で、飛んでくると当然ながら痛いですし、熱いです。
そんな『スパッタ』を身体から守るためには、前編で紹介した、耐熱手袋、遮光面はもちろん溶接エプロンや、溶接用腕カバー、溶接用足カバー、安全靴なども必要になってきます。
『溶接エプロン』、『溶接用腕カバー』、『溶接用足カバー』は耐熱手袋同様に耐火性に優れているのがいいです。
腕や足のカバーは忘れがちですが、スパッタは思った以上に色々な部位に飛んできますので、怪我して後悔する前に購入しておく必要があります。
オススメしたい溶接エプロン
溶接をしているとき火花が飛んでくるので、体を保護する必要があります。溶接エプロンは重要で、できるだけ耐熱に優れているのをおすすめします。
本革であれば耐熱に優れているので、穴が開くこともなく、素材が柔らかいので動きやすいです。
オススメしたい溶接用腕カバー
オススメしたい溶接用足カバー
『ヒューム』についての危険性とオススメしたい保護具
アーク溶接時、高温で蒸発した金属などが周囲の大気中で冷やされて、微細な鉱物の粉じんとなり上昇することを『溶接ヒューム』といいます。
この溶接ヒュームを対策しないで多量に吸引すると、金属熱や、じん肺にかかる恐れがあります。
『ヒューム』の保護方法
ヒュームから身体を守り、安全に溶接をするには、溶接方法・溶接材料を選定して、ヒュームの発生量を提言させることが大切です。
また、換気することでヒュームを排出することも必要とされます。
しかし上記だけでは防げない場合もあります。
そこで上記以外で徹底して欲しいことが『防じんマスク』の着用です。防じんマスクを着用することでヒュームの吸引を防ぐことが可能となります。
オススメしたい『防じんマスク』
後編まとめ
今回は、『飛散物』、『ヒューム』から守るための保護具について紹介させていただきました。
前編・後編のアイテムを揃えることで感電防止にもなります。
安全に溶接を行う上で、ぜひ揃えておきたいアイテムとなります。