型式:STG-200ACDC
スタルゴンACDC200
製品概要

アルミも溶接できるTIG溶接機が欲しい。でも、設定項目の多い機種を自分で扱えるか、家庭の100V電源でも使えるのかが心配。STG-200ACDCを検討するとき、多くのDIYユーザーが最初につまずくのはこの二点ではないでしょうか。
結論からいえば、STG-200ACDCは単相100Vと単相200Vの両方に対応し、AC TIG、DC TIG、MMAを一台で扱える製品です。交流TIGが必要になるアルミから、鉄、ステンレスまでを公式の対応材質に含みます。一方、電源を替えれば何もかも同じ条件で使えるわけではありません。TIGの定格出力電流は100Vで110A、200Vで200Aとなり、使用率も100V時50%、200V時25%と異なります。選ぶ前に「どの材質を、どの電源で、どの程度の板厚まで扱いたいか」を整理することが大切です。
この記事では、特徴、仕様、向く用途、基本操作、安全対策、向いている人と向かない人を順番に整理します。
| 確認ポイント | STG-200ACDC |
|---|---|
| 対応電源 | 単相100V/単相200V |
| 溶接方式 | AC TIG/DC TIG/MMA |
| TIG対応材質 | 鉄/ステンレス/アルミ |
| 操作モード | EZ TIG/PRO TIG/MMA |
- アルミに必要な交流TIGを含め、AC/DC TIGとMMAを一台で検討できる
- 100Vから始められ、設備を整えれば200Vの定格出力も選択できる
- EZ TIGからPRO TIGへ、経験に合わせて操作の幅を広げられる
一台で交流TIG・直流TIG・MMAを使い分ける
STG-200ACDCの位置づけを理解する鍵は、AC/DC TIGとMMAを一台にまとめていることです。TIGでは、鉄やステンレスに加えてアルミが公式の対応材質に含まれています。さらにMMAにも切り替えられるため、TIGだけに用途を固定せず、作業に応じて溶接方法を選ぶ余地があります。
ただし「一台で複数方式に対応する」ことと、「どの方式でも同じ準備で始められる」ことは別です。使うモード、接続する付属品、母材、電源条件を作業前にそろえる必要があります。初心者ほど、最初から全機能を使い切ろうとせず、目的に合う一つのモードから手順を覚えるほうが迷いを減らせます。
100V対応は便利だが200Vと出力条件は同じではない
単相100Vと単相200Vの両方に対応する点は、設置環境を考えるうえで大きな確認材料です。100V環境から検討を始められる一方、TIGの定格出力電流は100Vで110A、200Vで200Aです。MMAも100Vで70A、200Vで170Aとなり、電源によって使える出力側の条件が変わります。
そのため「100Vで動く」という情報だけで選ばず、予定している母材と作業量まで含めて判断しましょう。200Vを使う予定なら、設備側の確認を先に行う必要があります。100Vを使う場合も、他の電気機器と同じ感覚で延長ケーブルを選ばず、取扱説明書の指定を守ることが前提です。
特徴と強み

STG-200ACDCの特徴は、対応方式の多さだけではありません。操作の入り口をEZ TIG、細かな調整を行うPRO TIG、被覆アーク溶接に使うMMAの三つに分け、目的に応じてモードを切り替えられるようにしています。公式資料では、パルス周波数を0.1〜500Hzの範囲で設定でき、交流TIGでは矩形波、サイン波、三角波の三種類を選べることも示されています。
こうした調整幅は、母材や狙う仕上がりに合わせて設定を詰めたい人にとって魅力になります。その反面、選択肢が多いほど、設定の意味を理解せずに触ると原因を切り分けにくくなります。STG-200ACDCは「簡単モードだけの機械」でも「上級者専用の機械」でもなく、簡単な入口と細かな調整の両方を持つ機種として捉えると分かりやすいでしょう。
- まずはEZ TIGで操作の流れをつかむ
- 慣れたらPRO TIGでパルス周波数や交流波形を調整する
- 必要に応じてMMAへ切り替える
EZ TIGは最初の設定迷子を減らす入口
TIG溶接を始めたばかりの段階では、どの設定をどの順番で決めればよいか分からないことがあります。EZ TIGは、STG-200ACDCに用意された三つのモードの一つです。まずは作業に必要な条件を確認し、この入口から機械の反応と作業手順を覚える使い方が考えられます。
ただし、モード名にEZとあっても、安全確認や母材の準備まで自動になるわけではありません。接地、保護具、換気、周囲の可燃物除去は別に必要です。操作を簡単にする機能と、安全に作業するための準備を混同しないことが、初心者には特に重要です。
PRO TIGでパルスと交流波形を調整できる
PRO TIGでは、パルス周波数や交流出力波形といった調整項目を使い、作業条件に合わせた設定を検討できます。パルス周波数は0.1〜500Hz、交流波形は矩形波、サイン波、三角波の三種類です。数字や波形を選べること自体を性能の優劣と決めつけず、母材や作業目的に応じて使い分けるための選択肢と見るのが適切です。
初めて触るときは、複数の項目を同時に大きく変えるより、一つずつ変更しながら結果を確認すると原因を追いやすくなります。これは一般的な調整作業の進め方であり、製品固有の推奨設定を示すものではありません。実際の操作順と設定方法は、必ず手元の取扱説明書で確認してください。
仕様を詳しく確認

仕様表で最初に確認したいのは、TIGとMMAで定格値が分かれている点です。TIGの定格入力電流は100V・200Vとも22.6Aですが、定格入力容量は100Vで2.26kVA、200Vで4.52kVAです。MMAの定格入力電流は100Vで21A、200Vで27.1A、定格入力容量は100Vで2.1kVA、200Vで5.42kVAと示されています。
出力側では、TIGの定格出力電流が100Vで110A、200Vで200A、MMAは100Vで70A、200Vで170Aです。使用率は100V時50%、200V時25%です。200Vのほうが定格出力電流は大きい一方、使用率の数字は小さくなっています。出力だけを見て連続作業能力まで同じ方向に伸びると考えず、両方をセットで読む必要があります。
本体は幅215×奥行475×高さ340mm、質量12.7kgです。設置場所を決めるときは本体寸法だけでなく、前後に伸びるケーブルやトーチ、ガスホース、母材を動かす空間まで見込みます。12.7kgという質量も、持ち運ぶ頻度や保管場所への経路を考える材料になります。
| 溶接方式 | 電源 | 定格入力電流 | 定格入力容量 | 定格出力電流 |
|---|---|---|---|---|
| TIG | 100V | 22.6A | 2.26kVA | 110A |
| TIG | 200V | 22.6A | 4.52kVA | 200A |
| MMA | 100V | 21A | 2.1kVA | 70A |
| MMA | 200V | 27.1A | 5.42kVA | 170A |
| 電源 | 定格使用率 |
|---|---|
| 100V | 50% |
| 200V | 25% |
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 本体寸法 | 幅215×奥行475×高さ340mm |
| 質量 | 12.7kg |
TIGとMMAを混ぜずに電源別の定格値を読む
STG-200ACDCでは、100Vか200Vかに加えて、TIGかMMAかでも定格入力が変わります。たとえば100V時はTIGが22.6A・2.26kVA、MMAが21A・2.1kVAです。200V時はTIGが22.6A・4.52kVA、MMAが27.1A・5.42kVAです。一つの代表値だけを製品全体へ当てはめると、実際に使うモードの条件とずれるおそれがあります。
購入前の確認表には、予定する電源と溶接方式を同じ行に書くと整理しやすくなります。家庭側の電源設備が条件に合うかは、設備を管理する有資格者などへ確認してください。この記事は機械の公式仕様を整理するもので、個々の建物の配線やブレーカーが使用可能かを判断するものではありません。
使用率は出力と並べて作業ペースを考える
定格使用率は100V時50%、200V時25%です。使用率は、一定時間のうち定格条件で運転できる割合を考えるための指標です。実際の休止や運転の扱いは取扱説明書に従い、保護機能が働くまで使い続ける前提にはしないでください。
200V時はTIGで200A、MMAで170Aという定格出力電流が示されますが、同時に使用率25%も確認する必要があります。短い溶接を区切りながら行うDIYと、長い溶接を連続して進めたい作業では、同じ仕様でも受け止め方が変わります。作る物の板厚だけでなく、溶接線の長さや休止を取りやすい工程かも検討材料です。
設置寸法はケーブルと作業動線まで含めて見る
本体寸法は215×475×340mm、質量は12.7kgです。この数字だけなら棚や台に収まるように見えても、使用時にはTIGトーチ、母材側ケーブル、ガスホースなどが接続されます。前面を壁へ近づけすぎたり、ケーブルが人の通路を横切ったりしない配置を考えましょう。
毎回出し入れするなら、収納場所と作業場所の段差、扉の幅、持ち替えが必要な経路も確認します。固定して使うなら、換気と可燃物からの距離を優先します。公式寸法と質量は、単なるスペック比較ではなく、実際の工房へ無理なく置けるかを判断するための数字です。
向いている用途

公式の溶接可能板厚は、TIGで鉄、ステンレス、アルミがそれぞれ0.6〜8.0mmです。MMAでは鉄が1.2〜8.0mm、ステンレスが1.2〜6.0mmとされています。この範囲は、STG-200ACDCを使って検討できる母材の目安になります。ただし、板厚が範囲内なら準備や技能に関係なく同じ仕上がりになる、という意味ではありません。
DIYでは、作りたい物を先に決め、材質、板厚、必要な溶接方式を照合する順番が有効です。アルミをTIGで扱いたいのか、鉄やステンレスをTIGで丁寧に作業したいのか、MMAも使いたいのかで、この機種を選ぶ理由が変わります。「多機能だから」という理由だけで選ぶより、少なくとも一つの具体的な作業が対応範囲と一致しているかを確かめましょう。
| 方式 | 材質 | 公式の溶接可能板厚 |
|---|---|---|
| TIG | 鉄 | 0.6〜8.0mm |
| TIG | ステンレス | 0.6〜8.0mm |
| TIG | アルミ | 0.6〜8.0mm |
| MMA | 鉄 | 1.2〜8.0mm |
| MMA | ステンレス | 1.2〜6.0mm |
アルミを含む三材質をTIGで扱いたい人
アルミが候補に入るなら、STG-200ACDCの交流TIG対応が選定理由になります。公式資料では、TIGによる鉄、ステンレス、アルミの溶接可能板厚を各0.6〜8.0mmとしています。異なる材質へ取り組む予定があり、機械を材質ごとに分けず一台で検討したい場合に、対応範囲を照合しやすい構成です。
一方、対応材質に含まれることは、同じ設定や同じ作業手順で三材質を扱えることを意味しません。母材ごとの準備と適切なモード選択が必要です。特に初めての材質へ進むときは、いきなり完成品で試さず、同じ材質の端材で接続、操作、結果を確認してから本作業へ移る考え方が安全です。
TIGとMMAを作業ごとに切り替えたい人
TIGだけでなくMMAも使う予定がある人は、三つのモードを切り替えられる点を活用できます。MMAの公式板厚範囲は鉄1.2〜8.0mm、ステンレス1.2〜6.0mmです。TIGの対応範囲とは分けて記載されているため、作業計画でも方式ごとに母材と板厚を確認します。
方式を切り替えるたびに、接続、消耗品、電源、保護具、周囲の状態を確認し直すことが大切です。標準付属品にはTIGトーチとMMA用ホルダコードの両方が含まれますが、付属していることだけを見て準備完了とは判断できません。実際に必要な物と接続方法は、取扱説明書の該当手順に合わせて確認してください。
基本的な使い方

STG-200ACDCを使い始めるときは、操作パネルだけを見るのではなく、作業場所、電源、接地、保護具、換気、周囲の可燃物、接続品を一つの準備工程として確認します。標準付属品にはTIGトーチ、アルゴン流量計、ガスホース、母材側ケーブル、MMA用ホルダコード、100V用変換アダプタ、TIG消耗品セットが含まれます。まず使用する方式に必要な物を取扱説明書と照合してください。
次に、作業目的に合わせてEZ TIG、PRO TIG、MMAからモードを選びます。最初の試行では条件を一度に増やさず、母材と方式を固定して操作の流れを確認します。PRO TIGでパルスや交流波形を扱う場合も、項目を順番に確認し、変更内容を把握できるように進めます。
ここで示すのは作業開始までの確認順序です。端子の接続位置、トーチ部品の組み付け、ガスの取り扱い、各設定値などは、必ず現物の取扱説明書を参照してください。記事だけを見て通電や溶接を始めないことが重要です。
| 用途 | 主な標準付属品 |
|---|---|
| TIG | TIGトーチ/アルゴン流量計/ガスホース/TIG消耗品セット |
| MMA | MMA用ホルダコード |
| 共通 | 母材側ケーブル/100V用変換アダプタ |
作業前に接続品と安全条件を一巡する
作業前の確認は、母材を置く前から始まります。周囲の可燃物を除き、換気を確保し、溶接用保護面、革手袋、長袖の作業衣などを準備します。機械は接地し、ケーブルやホースが傷んでいないか、通路を塞がないかも見ます。
そのうえで、TIGならTIGトーチやアルゴン流量計、ガスホース、母材側ケーブルなど、MMAならMMA用ホルダコードと母材側ケーブルなど、選んだ方式に関係する物を取扱説明書と照合します。付属品一覧は不足確認の出発点になりますが、組み付け方や使用可否を推測する材料にはしません。
モードを決めてから調整項目を一つずつ確認する
準備が整ったら、目的に応じてEZ TIG、PRO TIG、MMAを選びます。TIGの入口としてEZ TIGを使う場合も、PRO TIGで0.1〜500Hzのパルス周波数や三種類の交流波形を使う場合も、現在選ばれているモードを確認してから次へ進みます。
試行中に結果が想定と違ったとき、複数項目を一度に変えると原因が分かりにくくなります。一般的な調整の考え方として、変更する項目を絞り、端材で結果を確認し、必要なら次の項目へ進むと整理しやすくなります。製品固有の操作方法と設定範囲は取扱説明書を優先してください。
消耗品・オプション
まずは公式適合を確認できたオプション1件を試験掲載しています。対応する消耗品・オプションの完全一覧は整備中です。
オプション
フットコントローラー SFC-01は、SUZUKID公式製品ページと適合表でSTG-200ACDCへの対応を確認した別売オプションです。購入前に型式と接続仕様を確認してください。
安全に使うための注意

溶接では、感電、強い光、熱、ヒューム、ガス、火災など複数の危険を同時に管理する必要があります。STG-200ACDCの取扱説明書は、機械の接地、溶接用保護面や革手袋などの保護具、換気と必要に応じた呼吸用保護具、可燃物の除去などを求めています。どれか一つを行えば十分ではなく、作業環境全体で対策します。
電源まわりでは、延長ケーブルを使う場合に断面積5.5平方ミリメートル以上、長さ10m以内という指定があります。家庭にある細い延長コードをそのまま流用せず、取扱説明書の条件を満たすか確認してください。また、100Vと200Vの両方に対応していても、建物側の設備が自動的に適合するわけではありません。設備側の判断が必要な場合は、資格を持つ専門家へ相談します。
使用率も安全な作業ペースを考える材料です。100V時50%、200V時25%という定格値を確認し、機械を休ませる時間を含めて工程を組みます。異常な発熱、におい、音、表示などに気づいた場合は作業を続けず、取扱説明書の指示に従ってください。
接地・保護面・革手袋を省略しない
取扱説明書は接地を必須とし、溶接用保護面、革手袋、作業衣など適切な保護具の使用を求めています。短時間の仮付けだから、端材で試すだけだからという理由で省略しないでください。準備の段階で保護具を着用し、作業途中に外す必要が生じたら、溶接を止めてから対応します。
母材側ケーブルを含む接続部も、通電前に確認します。濡れた場所や不安定な姿勢を避け、機械、ケーブル、保護具に異常がない状態を整えます。この記事は注意点の要約です。具体的な禁止事項と点検方法は、使用前に取扱説明書の安全ページを最初から読んで確認してください。
ヒュームを外へ逃がし可燃物を作業域から除く
取扱説明書は、溶接中に生じるヒュームやガスへの対策として換気と呼吸用保護具を求めています。扉を閉め切った小空間ではなく、汚染された空気を作業者が吸い込み続けない環境を整えます。換気装置や呼吸用保護具の選定に迷う場合は、専門的な判断を受けてください。
火災対策では、火花や熱が届く範囲の可燃物を作業前に除きます。目に見える作業台の上だけでなく、周囲、床、裏側も確認します。溶接直後の母材は熱を持つため、置き場所と第三者が触れない管理も必要です。作業後も異常がないか確認してから、その場を離れます。
延長ケーブルと使用率を事前に確認する
延長ケーブルが必要な場合は、取扱説明書が示す断面積5.5平方ミリメートル以上、長さ10m以内の条件を守ります。巻いたままの使用や接続部の状態など、一般的な電気機器の安全確認も必要ですが、製品固有の指示は取扱説明書を優先します。
定格使用率は100V時50%、200V時25%です。作業を急ぐほど連続して使いたくなりますが、使用率を無視した工程にはしません。休止を取りやすい順番に仮付け、位置確認、本溶接などを組み、機械と作業者の両方が落ち着いて確認できるペースを保ちましょう。
向いている人・向かない人

STG-200ACDCが向いているのは、アルミを含むTIG溶接を検討し、将来はパルスや交流波形の調整にも取り組みたい人です。100Vと200Vの両方に対応し、EZ TIGからPRO TIGへ段階的に機能を使える点も判断材料になります。TIGとMMAを一台にまとめたい人にも候補となります。
反対に、使う材質や方式がまだ決まっておらず、多機能であることだけを理由に選ぼうとしている人は、いったん作業目的を整理したほうがよいでしょう。本体は12.7kgで、TIG用とMMA用の付属品もあります。毎回軽快に持ち歩くことだけを最優先するなら、寸法、質量、接続品を含めた運用が自分に合うか確認が必要です。
また、換気、接地、適切な電源、保護具を用意できない環境では使用を進められません。100V対応は準備不要という意味ではありません。機械の機能より先に、安全な作業場所と電源条件を整えられるかを判断してください。
- アルミ、鉄、ステンレスのどれを溶接したいか決まっている
- 100Vと200Vのどちらを使うか、設備条件を確認できる
- 本体12.7kgとガス・ケーブルを含む設置場所を確保できる
- 換気、接地、保護具、可燃物除去を準備できる
段階的にTIG設定を覚えたい人には候補になる
最初はEZ TIGで操作の入口をつかみ、必要になったらPRO TIGでパルス周波数や交流波形を調整する。このように段階を分けて覚えたい人には、三モード構成が選ぶ理由になります。0.1〜500Hzのパルス周波数と三種類の交流波形は、設定を詰めたい段階で使える選択肢です。
ただし、機械側に選択肢があることと、学習をせずに狙った結果を得られることは同じではありません。取扱説明書を読み、端材で結果を確認し、安全条件を守りながら一つずつ覚える姿勢が必要です。設定項目を楽しみながら試せる人のほうが、この機種の幅を活かしやすいでしょう。
軽さだけを最優先する人は設置方法を再確認したい
本体寸法は215×475×340mm、質量は12.7kgです。さらに作業時には、TIGトーチ、ガスホース、母材側ケーブルなどを接続します。収納棚から毎回取り出して別の場所へ運ぶ運用なら、本体だけでなく一式の移動と片付けを想像しておく必要があります。
一方、決まった作業台の近くに置けるなら、寸法とケーブルの動線を先に決めることで扱いやすくできます。向き不向きは12.7kgという数字だけでは決まりません。使用場所、運搬頻度、換気、電源、周囲の安全を合わせて判断しましょう。
まとめ
STG-200ACDCは、単相100V・200V兼用で、AC TIG、DC TIG、MMAに対応するSUZUKIDのパルスTIG溶接機です。EZ TIG、PRO TIG、MMAの3モードを備え、パルス周波数は0.1〜500Hz、交流TIGでは三種類の波形を選べます。鉄、ステンレス、アルミをTIGで扱いたい人や、TIGとMMAを一台で使い分けたい人にとって、検討理由が明確な機種です。
購入前には、対応方式の多さだけでなく、電源別の定格出力電流と使用率を確認してください。TIGの定格出力電流は100Vで110A、200Vで200A、MMAは100Vで70A、200Vで170Aです。定格使用率は100V時50%、200V時25%です。作りたい物の材質と板厚、使える電源、作業の長さを同じ表に書き出すと、自分の用途とのずれを見つけやすくなります。
安全面では、接地、保護具、換気、呼吸用保護具、可燃物除去を省略しません。延長ケーブルは断面積5.5平方ミリメートル以上、長さ10m以内という取扱説明書の指定があります。記事で全体像をつかんだあとは、必ず取扱説明書を読み、設置環境と操作手順を確認してください。製品カードはカタログ登録後に有効化し、販売価格や在庫はその時点の情報を確認する構成とします。
- DIYでアルミのTIG溶接へ挑戦したい
- 100V対応を入口にしつつ、200Vでの使用も視野に入れたい
- 簡単操作だけで終わらず、将来はパルスや交流波形も試したい
- TIGとMMAを一台にまとめたい
