溶接作業中は紫外線、赤外線、ヒュームや熱など注意することが色々あります。
その中から特に注意すべきことは次の4つが挙げられます。
『熱』、『光』、『飛散物』、『ヒューム』
この4つは特に意識しておきたいところです。
では、どのようにして保護していく必要があるのかまとめていきます。
前編では『熱』、『光』についての危険性とオススメしたい保護具について紹介します。
後編で『飛散物』、『ヒューム』について説明します。
『熱』についての危険性とオススメしたい保護具
溶接作業中は手元のトーチもしくはホルダーからアークが生じ、約5,000℃〜20,000℃の高熱が発生します。
そんな中で、素手で溶接するのは無謀としか言いようがなく、火傷しにいっているようなものです。 熱から保護するためには次のような『耐火手袋(耐熱手袋)』をお勧めいたします。
耐火手袋(耐熱手袋)について
耐火手袋(耐熱手袋)は熱に強いので溶接時に絶対必要です。先述しましたが、素手で溶接は絶対におやめください!
耐熱温度は最低300℃からの手袋をオススメいたします。
耐熱温度が高ければ高い方がいいですが、耐熱温度が高いほど生地が厚手となるので細かい作業などしにくくなります。
ですので、色々な溶接手袋を試してみて自分にあった溶接手袋を選定するのが大切です。
溶接以外にも耐熱手袋は役立ち、キャンプやバーベキューなど火を扱う場面にも使用は可能なので有効活用ができます。
オススメしたい耐火手袋(耐熱手袋)
溶接工に愛されているメーカー『シモン』の溶接用手袋です。コスパがよくオススメです!
溶接機メーカー『スター電気製造株式会社(SUZUKID)』から発売された溶接用手袋です。 溶接メーカーならではの溶接用手袋となります。
『光』についての危険性とオススメしたい保護具
溶接中は『アーク』から多量の赤外線や光線(可視光線・紫外線)が発生します。
紫外線はとても有害で、アークから生じる紫外線を眼で直視してしまうと一過性ではありますが、痛みをともないます。
また、皮膚に照射されると日焼けのような軽い熱傷が生じてしまいます。
赤外線も短時間であれば障害にはなりませんが長時間だと『白内障』になる可能性があり、注意は必要です。
皮膚の露出は先程説明した耐火手袋(耐熱手袋)とこの後説明する耐熱エプロンなどを着用し、肌の露出を控えてください絶対に控えてください。
眼の保護についてはこれから説明する『遮光面』の活用をオススメいたします。
『遮光面』について
『遮光面』とは先ほどの多量の赤外線や光線(可視光線・紫外線)や飛散物から顔面を守りながら、眼の保護もしてくれる溶接作業で絶対に必要なアイテムとなります。
遮光面の種類
遮光面は『ヘルメット形』や手で持ちながらカバーする『ハンドシールド形』などがあります。
また、最近では自動で遮光を合わせてくれる『自動遮光溶接面』という種類の遮光面が出て初心者にはオススメです。
オススメしたい遮光面
こちらはスター電器製造株式会社(SUZUKID)の自動遮光溶接面で初心者にオススメです。
こちらはHAIGE産業の自動遮光溶接面でコスパがとてもよく大変人気な商品となっております。
前編まとめ
今回は、『熱』、『光』から守るための保護具について紹介させていただきました。
次回は後編で『飛散物』、『ヒューム』について解説していきたいと思います。
後編はこちらから