気になる!溶接作業で電気代がいくらかかるか調べてみた

こんにちは!今回は家庭用の小型溶接機「SBD-80」(スズキッド Buddy80)を使ったときに電気代がどのくらいかかるのか、詳しく解説します。
DIY初心者の方で「溶接機を家庭コンセントで使ったら電気代が高くなるのでは?」と心配している人も多いでしょう。この記事では、全国平均の電気料金にもとづいてSBD-80使用時の電気代を計算する方法や具体例、さらに電気代を抑えるコツや安全に使うポイントまで、やさしくまとめています。専門用語には丁寧に補足説明をつけ、初心者でも読みやすいように工夫しました。それでは見ていきましょう!

目次

SBD-80とは?家庭用小型溶接機のスペックと特徴

まず最初に、今回テーマとなる「SBD-80」について簡単に紹介します。SBD-80は株式会社スズキッドが販売する家庭向けの小型溶接機で、商品名を「Buddy80(バディ80)」といいます。 主な特徴は以下のとおりです。

インバータ方式のノンガス半自動溶接機

炭酸ガスボンベ不要のフラックス入りワイヤ(ノンガスワイヤ)を使う半自動溶接機です。ガスを用意しなくてよいのでDIY初心者でも扱いやすく、小型軽量で持ち運びも簡単です 。

定格入力

単相100V(家庭用コンセント対応)、定格入力電流24.4A、定格入力容量2.44kVA 。つまり最大約2.44kW程度の電力を消費します。家庭用100V電源で動作しますが、後述するように24.4Aというのは普通のコンセント(15A)よりかなり大きな電流値なので注意が必要です。
※実際、力率の関係で必ずしも2.44kVAと2.44Wは同じでは同じではありませんが、今回は初心者にもわかりやすく同値にしております。

出力性能

溶接出力電流は30A~80Aまで無段階で調整可能(最大出力80A)。家庭用100V機ながら薄板から中厚程度の鉄板まで溶接できる出力レンジを持ちます。なお定格使用率(デューティサイクル)は35%とされています。これは「10分間のうち3分30秒まで連続使用できる」という意味で、長時間の連続溶接はできない設計です(熱保護のため一定時間で休ませる必要があります)。

溶接可能な材料・板厚

メーカー公称では軟鋼(鉄)板なら0.8~4.0mm厚まで、ステンレス板なら0.8~1.5mm厚まで溶接可能とされています 。薄い金属板の溶接に適しており、家庭DIYでよく出てくる角パイプや鉄板の溶接に十分対応できます。

安全機能

溶接トーチ(溶接ガン)のトリガスイッチを握らない限り通電しない安全設計になっており、誤って触れただけでアーク(火花)が発生してしまうのを防止する仕組みです 。また内部には過熱防止のサーモスタットも備えており、使用率オーバー(連続使用しすぎ)になると自動停止して溶接機を保護します。

以上がSBD-80の主なスペックと特徴です。要するに「家庭用100V電源で使える小型溶接機」というのが最大のポイントですね。重量も約6.3kgと軽量なので、庭先やガレージに持ち出してDIY作業を行うのにも便利です。

[用語補足]: ノンガス半自動溶接機とは、炭酸ガスなどシールドガスを使わないMIG/MAG溶接機のことです。代わりにフラックス入りワイヤを使用し、ワイヤ内部の薬剤が溶接中にガスを発生して溶融部をシールドします。ガスボンベが要らないため手軽ですが、発生するヒューム(煙)やスパッタが多い傾向があります。

一般家庭100V/15Aコンセントで使う際の注意点

それでは、本題である「家庭でSBD-80を使うときの注意点」を見ていきましょう。家庭用コンセントの規格と、SBD-80の消費電力との関係が重要なポイントです。

家庭用コンセントは100V/15Aが一般的

日本の一般家庭にあるコンセントは多くが「100ボルト/15アンペア」の回路につながっています 。アンペア(A)は電流の単位で、その回路にどれだけの電気を流せるかを示します。15A×100V = 1500W(ワット)が1つのコンセントから取り出せる最大の電力の目安です。つまり、普通のコンセント1口あたり最大約1,500ワットまでの電気製品が使える設計になっています。

例えば、家庭用のドライヤーや電子レンジなどは消費電力がだいたい1000~1500W前後です。 これらを使うとコンセント回路の15Aに近づきます。もし1500Wを超える電力を流そうとするとブレーカー(安全ブレーカー)が作動して回路が遮断され、いわゆる「ブレーカー落ち(ヒューズ飛び)」が起こります。

SBD-80は最大24.4Aを要求 → フルパワーは家庭用15Aでは厳しい

前述のように、SBD-80の定格入力電流は24.4Aにもなります 。これは単純計算では100V×24.4A = 2440Wの電力消費に相当します。15Aコンセントの上限1500Wを大きく超える値です。このため、家庭用の15AコンセントでSBD-80を最大出力(80A)で連続使用するのは基本的に難しいと考えてください。

実際、メーカーも取扱説明書等で「家庭用15Aコンセントでの使用は可能だが、出力をフルに上げての使用は控えるように」と注意喚起しています。 具体的には、電圧・電流ダイヤルは「8」程度の設定が15Aで使える上限になるよう設計されているとのことです。 ダイヤル目盛りは0~10までありますが、家庭のコンセントでは8くらいまでに抑えて使用するのが安全策というわけですね。

また、15A回路では溶接できる板厚も事実上制限されます。Buddy80自体は最大で鉄板4.0mm厚まで溶接可能とされていますが、100V/15Aの電源環境だとおおむね3.0mm厚程度までが限界とされています 。3mmを超える厚板を溶接するには出力を上げる必要があり、その分電流も多く流れてしまうためです。厚板を無理に家庭用コンセントで溶接しようとすると、溶接機の性能を出し切れないばかりかブレーカーが落ちてしまう可能性が高いです 。

豆知識:アンペアブレーカーと分岐ブレーカー
溶接機使用時は他の大きな電気製品を同時に使わないようにする

電源回路を工夫すれば使える範囲が広がる

「家庭用コンセントで使えるか不安…」という方もいるかもしれませんが、SBD-80自体は100V仕様なので基本的には家庭でも使用可能です。

上で述べたように、出力を控えめに調整すればブレーカーが飛ぶのは避けられますし、実際「15Aコンセントでもブレーカーが落ちることなく2~3mm厚の鉄板溶接ができている」というユーザーレビューもあります。要は使い方と周辺の準備次第なのです。

もし「どうしてもパワーが足りない、もっと厚い材料を溶接したい!」という場合は、電気工事が必要になりますが専用回路を増設して20Aコンセントにするとか、あるいは200V電源で使える機種を検討するという選択肢もあります。 200Vなら電流半分で同じパワーが取り出せます。ただし200V機は家庭用としては上級者向けですし、まずはSBD-80のような100V機で慣れるのが良いでしょう。

電気代の計算方法(基本の公式と単位の解説)

では本題の「電気代の計算方法」について説明します。溶接機に限らず電気製品の電気代を求める基本的な式はシンプルです。

電気代の基本計算式:

電気代(円) = 消費電力量(kWh) × 電力料金単価(円/kWh)

つまり、使った電力量に、電気会社が定めている1kWhあたりの料金を掛け算すれば電気代が出ます 。消費電力量(使用した電気の量)はさらに「消費電力(W) × 使用時間(h)」で求められます。

少し具体的にしてみましょう。例えば消費電力1000W(=1kW)の機器を1時間使った場合、消費電力量は1kW × 1h = 1kWhとなります。このとき電気料金単価が仮に30円/kWhなら、1kWh × 30円 = 30円が電気代になります。同じ1000Wの機器でも2時間使えば2kWh消費するので60円、0.5時間(30分)なら0.5kWhで15円、という具合です。

補足:

W(ワット)は消費電力の単位で、数字が大きいほど電気を速く大量に消費します。kWh(キロワット時)は使った電気エネルギーの量で、1kWの電力を1時間使ったときのエネルギーを1kWhと定義します。家庭の電力メーターもこのkWhをカウントしており、電気代の請求は使ったkWhに基づいて計算されます。

電力料金単価(円/kWh)について

計算式に出てくる「電力料金単価(円/kWh)」ですが、これは契約している電力会社やプラン、地域によって多少異なります。この記事では「全国平均の電気料金単価」を使用します。公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会によれば、2024年9月時点の家庭向け電気料金の目安単価は約31円/kWh(税込)とされています 。分かりやすく約30円/1kWhくらいと考えておけばよいでしょう。

ご自宅の正確な料金単価は電力会社の検針票や契約プランで確認できますが、ここでは平均的な31円/kWhで計算していきます。また電気代は昨今値上がり傾向にありますが(地域や時期によって25~35円/kWh程度の範囲)、計算結果はあくまで目安として捉えてください 。

SBD-80使用時の電気代シミュレーション【30分・1時間あたり】

それではいよいよSBD-80を使った場合の具体的な電気代をシミュレーションしてみましょう。ここでは典型的な使用状況をいくつか想定し、30分使った場合・1時間使った場合の電気料金を計算してみます。先ほど設定した電気料金単価31円/kWh(税込)を使用します。

シミュレーションの前提条件

SBD-80の消費電力は出力設定や実際の溶接状況によって変動します。本来であれば溶接中の電流値やデューティサイクルを細かく考慮すべきですが、ここではシンプルに**「機械が一定の消費電力で動作し続けた」と仮定**して計算します。ケースとして以下の2パターンを考えます。

ケース1: 中出力での溶接作業 – 家庭用15A範囲内となる**約1500W(1.5kW)**程度の消費電力で動かした場合を想定(出力電流50A前後に相当)。

ケース2: フルパワー溶接作業 – 定格最大の**約2440W(2.44kW)**の消費電力で動かした場合を想定(出力80Aで使用)。

実際にはずっと溶接しっぱなしということはなく、トリガを引いてアークを出している時間は断続的ですが、ここでは「30分間連続アークを出した」(あるいは1時間連続)と仮定してみます。結果は理論上の上限値と思ってください。

電気代シミュレーション結果

では計算してみましょう。消費電力(W)×時間(h)で使用電力量(kWh)を求め、それに31円/kWhを掛けます。

使用条件消費電力の目安使用時間消費電力量電気代(目安)
ケース1: 中出力 (50A程度)約1.5kW0.5時間 (30分)0.75 kWh約23円(税込)
(家庭15A範囲内)1時間1.50 kWh約46円(税込)
ケース2: 高出力 (80Aフルパワー)約2.44kW0.5時間 (30分)1.22 kWh約38円(税込)
(定格最大出力時)1時間2.44 kWh約76円(税込)

※計算根拠: 例えばケース2の1時間では 2.44kW × 1h = 2.44kWh 消費 → 2.44 × 31円 ≒ 75.6円(約76円)となります。同様にケース1の30分では 1.5kW × 0.5h = 0.75kWh 消費 → 0.75 × 31円 ≒ 23.25円(約23円)です。

ご覧のように、SBD-80を1時間フル稼働させても電気代はせいぜい80円弱程度という計算結果になりました。中くらいの出力であれば30分の作業でも20~30円程度です。意外と大した額ではないと感じられるのではないでしょうか?

デューティサイクルを考慮すると実質コストはもっと低い

上記の試算は「休まず連続でアークを出しっぱなし」にした仮定ですが、冒頭で触れたようにSBD-80には定格使用率35%(デューティサイクル35%)の制限があります。現実には溶接機を3分ほど動かしたら6分ほど冷却休止する、というサイクルで使うことになります。仮に1時間の作業中、実際にアークを出しているのは35%の21分間程度だとしましょう。この場合の実質的な消費電力量はフルパワーでも 2.44kW × 0.35h ≒ 0.85kWh 程度になります。電気代にすると0.85 × 31円 ≒ 26円程度です。つまり、メーカースペック通りの使い方をすれば1時間あたり30円もかからない計算になります。

もちろん溶接中でない待機中もファンが回ったりして多少の電力は消費しますが、それでもたとえ趣味で半日作業しても数十円~数百円の範囲でしょう。ある経験者の方も「一週間(休み休みですが)使ってみても電気代はわからないくらいでした。あまり気にすることはないですよ。むしろ電気乾燥機(衣類乾燥機)のほうが遥かに電気食います」と述べています 。

別の回答では「溶接機は長時間連続で使うものではないので電気代は大したことない。もし仮に長時間使ったとしても、大型ヒーターの1.3倍ぐらいの電気代でしょう」といった意見もあります 。

実際、1500W前後というとドライヤー強風時やヘアアイロン、オーブントースター等と同程度で、家庭の電気製品の中では特別高いわけではありません

しかも溶接作業はせいぜい1回あたり数十分~1時間程度のことが多く、エアコンや冷蔵庫のように何時間も動かし続ける機器ではありませんから、電気代への影響はごくわずかです 。 プロの溶接工でも実際にアークを出している時間は作業全体の2割以下とも言われ 、趣味レベルであればなおさら「ほとんど一瞬だけ」です。電気料金の心配よりもむしろ安全面に注意を払う方が重要と言えるでしょう。

電気代を抑えるコツ:上手な溶接機の使い方

ここまでの試算で、SBD-80の電気代は思ったほど高額にはならないことが分かりました。 しかし「塵も積もれば山」とも言いますし、なるべくなら無駄を省いて電気代を抑えたいですよね。溶接機の上手な使い方で電力消費を節約するコツをいくつか紹介します。

必要以上に出力を上げすぎない

溶接電流や電圧を上げればそれだけ消費電力も増えます。 板厚や溶接内容に見合った適切な出力設定に留めることで無駄なエネルギー消費を防げます。 特に薄板の溶接では低めの電流で十分な場合が多いです(Buddy80は薄板0.8mm溶接も可能な機種です )。出力を欲張りすぎるとビードが荒れてかえって失敗しやすくなることもあり、適正電流で効率よく作業することが結果的に節電にもつながります。

※参考: SBD-80では家庭用15Aならダイヤル8が上限目安でしたね。出力を抑えめにしておけばブレーカー落ちによる中断もなく、スムーズに作業できるでしょう。

空焚き(アイドリング)時間を減らす

溶接しない状態で溶接機の電源を入れっぱなしにしておく時間は短くしましょう。 インバータ溶接機の場合、待機中の消費電力は大きくありませんが(内部ファンや回路の電力)、それでも長時間放置すれば積み重なります。作業の合間に休憩を挟むときなどは一旦スイッチをオフにするか、最低でもトーチスイッチから指を離しておきます(Buddy80はトリガを握らない限り通電しない安全設計なので、離しておけば待機電力のみになります )。また「今日はもう溶接しない」というときはコンセントからプラグを抜いて完全に電源オフにしておくことも大切です。

溶接計画を立ててまとめて作業:

家庭DIYでは「今日はちょっとだけ溶接、明日もちょっと」というより、必要な溶接作業はできるだけ一度にまとめて行う方が効率的です。機械のオンオフを繰り返す回数が減り、通電中の待機ロスも減らせます。また休止中に機械が冷えすぎて再度温まるまでの時間ロス(インバータ機はあまりありませんが)が減るメリットもあります。作業前に段取りを決め、短時間で集中して溶接するよう心がけるとムダがありません。

溶接技術を向上させる

少し意外かもしれませんが腕前向上も節電につながります。慣れていないうちは溶接がうまくいかず何度もやり直したり、アークが安定せず無駄に通電したりしがちです。練習を重ねて一発で良好なビードを出せるようになれば、通電時間=電気使用量を減らせます。初心者のうちは致し方ない部分もありますが、練習用の端材でトーチさばきを練習すること自体はそこまで電気代もかかりません(むしろ材料代のほうが痛いかも?)。結果的に本番の溶接回数を減らせて節電・省資源につながるでしょう。

インバータ機を選ぶ(既にSBD-80はOK) これは機種選定段階の話になりますが、SBD-80のようにインバータ制御の溶接機は従来型より消費電力あたりの効率が高い傾向があります。インバータ機は必要なときだけ必要なだけの電力を供給しやすく、待機時のロスも小さい設計です。その点ではSBD-80は有利と言えます(昔ながらの重いトランス式溶接機だと待機電力も大きく、入力20Aと書いてあれば常に20A近く食うような物もあります)。現在インバータ式をお使いなら基本的に効率は良いので安心してください。

電力契約や時間帯を工夫

電気代そのものを下げる工夫として、電力会社のプランで夜間料金が安い場合は夜間に作業するのも一つです。ただし深夜に溶接作業をすると騒音や光が近所迷惑になる恐れがありますので注意してくださいね…。また溶接以外でも節電に努めて基本料金(契約アンペア数)を見直すなどすれば、トータルの電気代節約につながるかもしれません。

以上のような工夫で、少しでも無駄な電力消費を減らせます。ただ繰り返しになりますが、溶接機の電気代は他の家電品に比べてもさほど大きくありません。あまり神経質になりすぎるより、「安全第一で確実に溶接する」ことを優先したほうが結果的に安くつく(失敗が減る)とも言えます。次章では、安全面の注意事項について詳しく確認しましょう。

安全に使うための注意事項(初心者向け溶接の安全ガイド)

家庭で溶接を行う際には、電気代よりも安全管理のほうが遥かに重要です 。ここではDIY初心者がSBD-80を使うにあたって押さえておきたい安全上のポイントをまとめます。溶接作業は火花や高温、高電流を扱うため、正しい知識と準備が不可欠です。

防護具(個人用保護具)を必ず着用する

溶接時は強烈な光(アーク光)と高温の火花・スパッタ(金属の粒)が飛び散ります。目や皮膚を守るために、自動遮光面(溶接用ヘルメット)や濃い遮光ガラス付きゴーグルで目を保護し、難燃性の長袖作業着・溶接用グローブ(皮手袋)・エプロンなどで皮膚を覆いましょう。アーク光は一瞬でも裸眼で見ると「電気ぼけ(光による眼炎)」を起こし大変危険です。たとえ短時間でも素手・無防備な恰好で溶接してはいけません。初心者の方は特に手元に集中してしまい、火花が腕や首に飛んで火傷…なんてこともありがちです。必ず完全防備で挑みましょう。

作業場所の環境を整える(換気・防火)

溶接は室内より屋外または屋外に準じた開放空間で行うのが望ましいです。ノンガス溶接では煙(ヒューム)や有害ガスが発生するので風通しの良い場所で作業し、長時間の場合は適宜休止して新鮮な空気を吸いましょう。屋内でどうしてもやる場合は大型扇風機や換気扇で強制換気してください。また、作業エリア周辺に可燃物(紙、木くず、ガソリンなど)を置かないことも徹底です。飛んだ火花が思わぬ所に転がって火種になることがあります。溶接箇所も溶融して高温になっていますから、作業後しばらくはその場を離れず火の始末を確認しましょう。念のため消火器やバケツの水を用意しておくと安心です。

確実なアース(接地)を取る

溶接機にはワーク(溶接する母材)に繋ぐアースクリップがあります。これは溶接電流の戻り道になる重要なものですので、しっかりと金属光沢が出る部分に噛ませて接続してください。 接触不良だとアークが安定せず溶接不良になるだけでなく、電流の逃げ道が不安定になり危険です。塗装面やサビ面ではなく地金むき出しの部分に確実にアースを取るのが鉄則です。

適切な電源と配線を使う

SBD-80の入力プラグは家庭用の2Pコンセント対応ですが、延長コードを使う場合は定格15A以上対応の太いコードを使用しましょう。細いドラムリールなどで延長すると発熱・電圧降下の原因になります。延長ケーブルはできれば5m以内などなるべく短くし、コードがコイル状に巻いたまま(巻きっぱなし)にならないように伸ばして使います(巻いたままだと発熱しやすく危険です)。また、コードを人が踏んだり車が乗り越えたりしないよう配慮しましょう。電源は必ず壁のコンセントから直接取り、テーブルタップ(いわゆるタコ足配線)は避けます。溶接機以外の機器は同じコンセントから取らないようにしてください。

周囲への配慮(騒音・光)

溶接中はバチバチと火花が飛び散り、かなり明るい閃光が発生します。屋外でやる場合は近所の人が直接その光を目にしないよう配慮しましょう。間接的でもアーク光を見ると目を痛める恐れがあります。必要に応じて簡易な遮光シートで囲う、声をかけて近寄らないでもらうなどの対策を取ります。また深夜早朝の作業は避け、日中でも事前に一言伝えておくとトラブル防止になります。音や匂いも出ますので、「お互いさま」の気持ちでマナーを守りましょう。

作業中・作業後の機器や部材は高温に注意

溶接機本体からも溶接した材料からも熱が出ます。特に溶接した直後の母材や溶接ビードは非常に高温で、下手に触ると大やけどします。必ず溶接手袋をした状態で扱い、十分に冷ましてから素手で触れるようにしてください。冷却中に不用意に水をかけたりすると急冷して材料が割れることもあるので注意です(基本は自然放冷)。また溶接機本体もファンで冷却していますが、長時間使用すると内部が熱を持ちます。定格使用率を守ってクールダウンさせ、終了後もいきなり狭い箱にしまいこまずしばらく空気中で冷ますほうが機器寿命に優しいです。

無理はしない・違和感を感じたら中止

「なんだか焦げ臭い匂いがする」「ケーブルが異常に熱い」「溶接機から異音がする」など、少しでも異常を感じたらすぐスイッチを切って使用を中止してください。無理に続行すると重大な事故につながる可能性があります。取扱説明書の指示に従い、点検すべきは点検し、必要ならメーカーや販売店に相談しましょう。DIYとはいえ、安全に関わる部分はプロの力を借りることも大事です。逆に、「今日は体調が悪い」「集中力が切れてきた」と感じたときも無理せず中断しましょう。怪我や事故は無理をしたときに起こりやすいです。

以上、長くなりましたが安全対策をまとめました。特に初心者の方は「やりすぎなくらい慎重」にちょうどいいくらいです。慣れている人ほど基本を徹底しています。「電気代が安いから」といっても油断せず、安全第一で作業してくださいね。

まとめ:家庭用溶接は電気代より安全第一!

最後に今回の内容をまとめます。

SBD-80(Buddy80)は家庭用100Vコンセントで使える手軽な溶接機で、DIY用途にぴったりの性能を持っています。ただし定格入力24.4Aとパワフルなぶん、家庭の15A回路で使う際は出力を抑えめに調整する必要があります 。具体的にはダイヤル8程度までの設定であればブレーカーも落ちずに鉄板3mm程度までの溶接が可能です 。

気になる電気代については、計算してみると「意外と大したことない」という結果になりました。連続1時間フルパワーで使っても80円前後、通常の使い方ならせいぜい数十円程度です。DIYで短時間スポット的に使う分には月の電気代にほぼ影響しないレベルと言えるでしょう 。むしろエアコンや冷蔵庫などの待機電力のほうが積み重ねると高くつくくらいです。電気代計算の公式は「消費電力(kW)×使用時間(h)×料金単価」で、平均的な単価31円/kWhで試算しました 。SBD-80の場合1500W程度で30分使って約23円と、本当にわずかなコストです。

もちろん無駄遣いしない工夫は大事です。出力は必要十分な範囲に抑える、無駄に電源を入れっぱなしにしない、作業をまとめて効率よく行う…といったポイントを挙げました。とはいえ、節約に気を取られすぎて品質の悪い溶接をしては本末転倒です。まずはしっかり溶接できることが大切ですので、ある程度は割り切って使いましょう。

そして何よりも安全面の配慮が最重要です。防護具の着用、火気厳禁の環境作り、適切な電源取り扱いなどを徹底してください。**「電気代は安く済んだけど大怪我をしてしまった」**では洒落になりません。幸いBuddy80には安全設計も盛り込まれており 、正しく使えば危険な機械ではありません。ただ、扱う人間側の注意が欠けると事故につながります。この記事を参考に、安全かつ快適に家庭溶接ライフを楽しんでもらえたら幸いです。

以上、『家庭用溶接機SBD-80でかかる電気代は?DIY初心者向けに詳しくまとめてみた』でした。最後までお読みいただきありがとうございました!何かのお役に立てれば嬉しいです。くれぐれも安全第一で、楽しくDIYしてくださいね。

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更新日: 2025-04-03 02:00:03
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